大人はもっと遊びなさい


マイクロソフトの日本法人の社長を務めた成毛眞氏が多趣味である事は有名な話だ。本好きが高じ読書好きなら誰もが知っているであろう『HONZ』というサイトを立ち上げている。書評のレベルが高く紹介する本も知的好奇心をそそるものばかりでおすすめのサイトだ。

本書はその成毛氏が趣味について論じる本。内容をひとことで言うと始める年齢を気にせず途中でやめてもいいから少しでも興味が湧いた事をとにかくやってみるということだ。

仕事が忙しくてその時間が取れないという人も中にはいるだろうが、時間があまりとれなくてもできる趣味はいくらでもある。要は考え方や工夫次第であり詳しくは本書を読んでほしい。

本書で書かれているように昔話ばかりする人間は新しいインプットが足りてないという指摘は納得できる部分である。若い時、年配の人が昔話をよくしていたのを思い出す。もちろんその中には有益な話もあった。全てが無駄とは思わないがそれも程度であろう。常に昔の話ばかりしている人間とは距離をとりたくなってくる。私の場合、そもそも昔の事をあまりよく覚えていないのだが…いずれにしても自分が昔の話ばかりしていると思ったら新たな何かを始める時である。大事なのは何にでも興味を持つ好奇心だ。

振り返ってみると私も本、ブログ、ランニング、写真など様々なものに手を出してきた。本書でも書かれているように趣味は成長を実感する事ができる。だが、それを本業にしてしまうと途端に面白くなくなってしまう。ここ数年で目にするブログを本業にしている人は楽しんでやっているのかどうか疑問だ。専業になった途端面白くなくなった人を数多く見てきたからだ。私はあくまで趣味として今後も細く長く続けていきたい。

大人はもっと遊びなさい

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